2009年 3月 ドイツ便り

雪解けの屋根に不思議な氷模様が出来て、まるで温子が昨年描いた油彩画そのものでした。

長い冬の終わりを告げるかのように、春を待ちきれなくなった鉢植えのイチョウが、黄緑の柔らかな芽を出し始めました。

冬場の戸外では雪や氷で石を彫れない間、邦彦にとっては木彫制作に没頭できる時季で、ずいぶんたくさんの木彫新作ができました。 右上はそのうちの一つで、オリーブの素材を使った一木彫りの「生き物2009-HO」です。氷のツララのようでもありながら、海底に潜む名もない生物のようでもあり、有機的なフォルムは、長い年月を生きた瘤だらけの老い曲がったスペイン産オリーブ素材からヒントを得ました。多くの年輪に新たな生命を吹き込む、そんな「生き物」の彫刻です。

人為的に起きた世界的不況で身も心も冷えてしまいそうな現時勢ですが、こんな時だからこそ、我々はもっと心を温めていけるような作品を制作していきたいと思っています。

私達の今年のプランにまたいくつか追加行事が入りましたので、ここに御知らせします。

第五回フュルト市日本桜祭り、グリューネハレにて、共同参加

425日、土曜16~20 (17時より日本総領事とフュルト市長のオープニング挨拶)

4月26日、日曜10~18時迄

「時と無」三カ国芸術プロジェクト、ロシア、イルクーツク公立スカチョウ美術館にて

オープニング5月28日16時、開催期間は6月17日迄、カール・マルクス通り23番地

日本・ロシア・オーストリアの共同芸術(詩・絵・書・音)インスタレーション、毎日10~18時

この展覧会場へ我々は残念ながら出席できませんが、金沢と姉妹都市のイルクーツクには日本語学科のある大学もあるそうで、この展覧会が東西文化の実りある交流となることを願っています。詳細はホームページの展覧会・活動報告蘭を参照ください。

フュルト市観光局主催-記念碑彫刻案内、6月19日金曜16時から「広島平和祈念碑」
620日土曜日15時から「ユダヤ記念碑」申し込みは観光局へtourist-info@fuerth.de