Zeit und Nichts  「時と無」

イルクーツク芸術展の参加作家プロフィル

 

Atsuko Kato 加藤温子

絵画

オリジナル詩の日本語訳

Geboren 1950 in Toyoake, Aichi-ken, Japan. Malerin, Grafikerin, Installationskunstlerin. Nach dem
Kunst-Studiumabschluss in Aichi und in Nurnberg lebt seit 1976 als Kunstlerin in Furth (Deutschland)
mit ihrem Mann Kunihiko Kato (Bildhauer). Mehrere Ausstellungen zum Thema Natur und die
Lebenserhaltung (Umwelt und Frieden) in In-und Ausland sowie weitere Beitrage auch fur die Bucher,
Ubersetzung, TV-Dokumentarfilme (ZDF, ARTE), Ginkgopflanzaktion u.a..

日本の愛知県豊明市1950年に生まれる。
画家、版画家、インスタレーション芸術家

愛知県立芸術大学とドイツのニュルンベルグ美術大学で絵画を学び1976年来ドイツ在住。国内外で多くの展覧会を行い執筆・翻訳活動も行う。自然や生命存続を主題とし1986年から銀杏や平和・環境・人権をテーマに植樹活動にも参加。彫刻家夫・加藤邦彦と共にフュルト市に在住し創作活動を続行。ZDFARTETVドキュメントフィルム参加。

Erwin Konig エルヴィン・ケーニク

ドイツ語のオリジナル詩
絵画
カリグラフィー
インスタレーション

Geboren 1941 in Graz, Osterreich; Maler, Poet, Dozent, Jurist, Mitbegrunder der Kunstlergruppe
"Zentaurus"; Mitglied der osterreichischen UNESCO-Kommission; zahlreiche Ausstellungen im In-und
Ausland; mehrjahriger Aufenthalt in Lateinamerika; lebt und arbeitet in Graz.

オーストリアのグラーツで1941年に生まれる。

画家、詩人、講師、法律家。

芸術家団体「ケンタウロス」結成者メンバー。

オーストリアのユネスコ審査員メンバー

南アメリカで長期勤務後、現在はグラーツで創作活動を続けている。

 

Ludmila Wolf ルドミラ・ヴォルフ

オリジナル詩のロシア語訳

写真
Geboren 1960 in Irkutsk, Russland; Germanistin, Fotografin, Beraterin; lebt
und arbeitet in Nurnberg, seit 1980 in Deutschland.

ロシアのイルクーツクで1960年に生まれる。

独文学者、写真家、アドバイザー。

1980年からドイツ在住。ニュルンベルグにて活動を行っている。

ZEIT UND NICHTS 「時と無」

案内状

展覧会「時と無」 加藤温子、エルヴィン・ケーニク、ルドミラ・ヴォルフ

イルクーツク、カール・マルクス通り23番地のスカチョウ美術館で2009528日から617日迄、「時と無」をテーマにする稀な方法での芸術インスタレーション展が行われます。この展覧会はイルクーツク市長W.W.ヤクボウスキー氏が後援します。

この展覧会発起人であるオーストリア人画家・詩人・エルヴィン・ケーニクはこの企画を以下のように紹介します:

「すでに何年も以前から私は俳句の三行詩5・75の韻がかもす簡素な魅力に惹かれていました。それは世界文学中で最も短い詩の形式を持ち、12世紀の日本に於ける短歌(和歌)の五行詩(57577)から最後の二行が切り離されたものです。短歌の起源は五世紀前半にまでさかのぼる最も古い詩句形式です。

芭蕉翁により俳句はまがいなくその最高峰に達しました。彼にとってそれは、雨の音、カッコウの鳴き声、薔薇の花の香り、あるいは土の匂いであったりし、世の現実や日常の出来事に自らを置き換えてみるものでありました。これは禅の悟りの境地に達するようなもので、彼は長年その修業を積んだと言えましょう。俳句の真髄はまさに、一瞬の出来事を最も短い言葉に集約して表現し、その根底に在る現実の様を示唆するものと言えます。

「いかなる状況も、またそれぞれのあらゆる瞬間も、果てし無く大切なものであり、すべてが永遠の表現であります。」(J.W.ゲーテ) この生の瞬間が限りなく永遠なる時の流れに繋がるとき、俳句では直接あるいは間接的にそれに合う言葉「季語」を表現に使います。

 ここに展示する俳句及び短歌形式で書いた詩は、時の観点を探りながら起源と末期への問いかけをテーマとしています。このテーマは哲学的箴言的で、むしろ格言的な内容を持っています。

 日本の詩は、はるか昔から手漉きの高価な和紙に墨と毛筆で書かれています。ここに展示する作品もこの伝統に従いました。ここに使用した和紙は、日本で90歳以上になる職人の手で漉き上げられた物です。柱状のオブジェを円形に並べ、そこへロシア語・日本語・ドイツ語(展示している詩のオリジナル原語)の三カ国語でこの和紙に書いた詩を展示します。それは文学の寺院の様であり、また率直さや透明さも象徴するものです。禅の心を思わせるような日本の水琴窟や尺八の音を展覧会場に流し、その周りの壁面には日本で撮った写真を展示します。

 この展覧会は、今年が芭蕉生誕365年祭である事に因み、総合芸術としてのコンセプトで行います。

イルクーツクでのこの展覧会は、西洋と東洋の文化が出会う場所として、また同時にこの地と参加芸術家等の個人的結びつきを源に行います。

参加作家は、イルクーツク市長ヤクボウスキー氏の後援に感謝すると同時に、特に美術館の館長E.S.スブリーさんや、企画担当者T.P.オゴロドゥニコワさんへも、この展覧会をイルクーツク市民に見ていただける様お取り計らいいただいた事へ、感謝の意を表します。

展示作品

加藤温子、日本:     
絵と書、ドイツ語の詩を日本語訳

エルヴィン・ケーニク、オーストリア: 

詩、絵、ドイツ語・ロシア語のカリグラフィー、インスタレーション

ルドミラ・ヴォルフ、ドイツ: 

写真、ドイツ語の詩をロシア語訳    

参加作家のホームページ:   www18.ocn.ne.jp/~bioart         www.eklw.de.vu