15回フォグトランド・マルクノイキルヘン国際木彫シンポジウム(ドイツ・ザクセン州)

加藤邦彦

2010716日から31日まで15回目のシンポジウムがザクセン州のマルクノイキルヘンで開催されました。ここはチェコとの国境で森林地帯にあり、地元の自然保護団体の企画で、最初は3年の予定だった国際シンポジウムですが、あれから15年も開催されてきました。1998年、第3回に招待された私が制作したのはカエデの木を使った木彫で、1位受賞して以来毎年審査員のメンバーの一人に加えられました。審査員はドレスデン美術大学教授、チェコのプラハ美術大学教授、マルクノイキルヘン村長、エールバッハ村長,ザクセン州議会議員で、3年前からプラウエン市立画廊館長も審査員長として加わりました。過疎地で人口密度の少ない地域ですが、年々このシンポジウムを訪問する人達が増えました。

4回会からほぼ毎年私は、日本の各美術大学卒業生や学生を紹介して7月にはシンポジウム会場へ往復しています。フュルトからはドレスデン方向へ約220kmの距離です。参加メンバーは、毎年いろいろな国から彫刻家5名と彫刻学生5名でシンポジウム会場に合宿して地元産の大きな丸太から木彫制作し、最終日に野原で野外展示します。それゆえシンポジウムの名前に「FLUR(草原)」というタイトルがついています。最終日、草原に野外展示された完成作品の審査が行われて、12・3位か決められます。

今年15回目のシンポジウムに、私は審査員としてではなく彫刻家として参加する事になりました。私より2歳年上のチェコの作家も参加し、若い学生等と一緒に野外制作を久しぶりに行い、改めて日・独・チェコのいろいろな国民性や世代の違いを実感しました。ドイツでは異例の猛暑の7月に、涼しい森林地帯で制作三昧の2週間を過ごしました。 

私は固いトネリコの木で高さ260cm80cm奥行き50cmの「生命の段階」という木彫を制作しました。今年私は審査に当たりませんでしたが、参加者全員の作品は甲乙付けがたいとの結果で13名と奨励賞7名に決まり、私はまた1位を受賞いたしました。

過去15年間これまでに参加した人達の木彫作品は、会場や景観・自然保護課事務所脇の納屋、農村博物版、州議会議事堂等の公共機関に展示されています。今年15年祭にはこれまでの全参加者・11カ国から121名の作品が掲載されているカタログ(168ページ、2224cm)が出版されました。110ユーロ(送料別)で、事務所からお求めできます。この売り上げは今後のシンポジウム運営に還元されます。(連絡先は以下)

Landschaftspflegeverband
"Oberes Vogtland“ e. V.
Oberer Berg 76
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