フュルト市広島平和記念式典2006

フュルト市立公園 2006.8.6

2006年8月6日(日曜日)午前11時
から、市立公園内の復活教会脇緑地
にて、1945年8月の広島・長崎原爆
投下による被災者を追悼し、平和への
記念式典を行いました。

こんにちは。
皆さんとお会いできたことが、とても嬉しいです。
今、私は自分が遠い国からきたことを忘れています。
なぜなら、ここには、本当の仲間たちがいるからです。
私の心は、深い喜びに満ちています。

私は戦争を体験したことがありません。しかし、私の母と父が子供の頃は戦争でした。
私に祖父は、日本が起こした侵略戦争の時、経済学者として「この戦争は間違っている」と反対
しました。。そのため、牢獄に入れられ、若くして死にました。
 私の母は、私が11歳の時に、私に向かって戦争のことを、ノート10枚にぎっしりと書いてくれました。
そこには、戦争を生き抜いた、母の叫びが刻まれています。
 そのノートの最終ページを読みます。

「どんなことがあっても戦争はしてはいけません。平和を守り抜くのです。
 皆が力を合わせれば、それはできるのです。
 そのためには『本当のことをみぬく力』』と『戦争を起こさせないために口先だけでなく
 行動する』ことが必要なのです。
 エイちゃんは、これから、いろいろなことがわかる大切な時期です。
 『本当のことを、しっかり みぬく力』をもち、自分だけの小さなしあわせでなく
 『たくさんの人々の平和としあわせのために行動する』人間に成長していってください。
 私はあなたに、それをのぞむのです。」


 「二度とくりかえしてはならない」戦争への深い怒りを表す、大人の姿を見た時、
 子供の私は全身で応えたいと願いました。
 だからこそ、戦後60年の年に、私は平和紙芝居「二度と」を創りました。

 紙芝居は日本で生まれた児童文化として、今、世界へと広がり始めています。
 紙芝居のすばらしさは、作品の世界を演じ手と観客が「共感」していく喜びです。
 紙芝居のつくりだす「共に生きる喜び」は平和を築く道です。
 この道を私は皆さんと共に、歩きたいです。

 
それでは、今から紙芝居「二度と」を演じたいと思います。
61年前の夏、今日本当にあったことです。
この紙芝居に登場する、八歳の「アヤ子」は、実在の長崎の被爆者、奥村アヤ子さんです。

私は、一作品を創ろうとしたのでは、ありません。戦争で踏みにじられた人々の叫び、
怒りを、どう受け継いで生きていくのか、その答えを証明したかったのです。
どうぞ、見てください。

                                (2006年8月6日 ドイツにて 松井エイコ)