ドイツ便り 2007.8

日本では62年目の終戦記念日、猛暑お見舞い申し上げます。

今年は天候異変の多い年といえども、千年祭フュルト市の86日広島平和式典日は素晴らしい快晴でした。昨年を除き、これまで21年間フュルトの8.6が、毎年まさに広島原爆日のごとく晴れ渡っていたのは不思議です。早朝から焼きつくような太陽の下で、有志の協力者等と市立公園の広島平和祈念碑前に設置した大きな輪に、計1520通の平和メッセージを色とりどりの折鶴と一緒にひとつづつ糸で結びつけました。お陰さまで平和式典が始まる前には、平和メッセージのインスタレーションが完成しました。皆様ご苦労様でした!

ミュンヘンでの急用から予定どおり戻る事ができたフュルト市長Dr.トーマス・ユング氏の挨拶の後、フュルト音楽学校の二名が間奏曲を奏で、ミュンヘンから参加された日本総領事丸山茂治氏が平和への願いを語りました。そしてミュンヘンのバイエルン州立劇場で活躍中のバレリーナ・新井美紀子さんが、平和メッセージの輪の中で非常に印象的な平和の舞を踊りました。今まで以上に多く集った人々がこのダンスを真剣に見つめ入っていました。

フュルトのカトリック教区長ゲオルグ・ディトリッヒ氏とプロテスタント教区長ミヒャエル・ヘヒシュテッター氏がそれぞれ平和への祈りで締めくくりました。今年は日本やフランス、ドイツ国内のいろいろな州からもフュルト市の平和式典へ人々が集ってくれました。

この86平和式典のために「千年祭フュルトへの1000通の平和メッセージ」というプロジェクトでスタートし、正月より7月末までに千通以上ものメッセージが世界25カ国から届きました。ここに改めて、平和メッセージをお送りくださった人々、協力者の方々、86平和式典へ参加された全員へ、フュルト市を始め私達からも心よりお礼申し上げます。

3歳から95歳までの人達から平和メッセージが届き、中でも戦争体験者のみならず若い世代の人達もたくさん参加してもらえたことは、とても嬉しく励まされました。広島・長崎の原爆に関して知らない人々が半数にもなるという今日、改めて平和を考え直し意識する機会を持てたというコメントも多く届き、この平和プロジェクトが戦争を知らない世代の平和な未来に繋がる始まりとなる事を願っています。

このプロジェクトに協力いただいた学校施設機関、中国新聞広島本社、フュルト新聞、フュルト市広報、ZIPFMラジオ、フランケン・テレビ等のメディアへもお礼申しあげます。

世界から集った平和メッセージや、フュルトでの86平和式典の様子をたくさんのスナップ写真で、私達のホームページにて紹介していますので御覧くださいませ。写真提供者でドイツの友人達、ヒールシャーさんやトロストさんへも感謝します。

2007.8.15 加藤邦彦・温子

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